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いにしえより、日本において「赤」は魔を祓う神聖な色とされ、神事や化粧に用いられてきました。
なかでも「紅」の赤は、女性の通過儀礼や年中行事に使われた特別な色です。

この、紅(くれない)の華やぎを放つ神秘の色が、どんな行程を経て創り出されているかご存知ですか?
伝統的手法では、ベニバナの花弁を水洗いして黄色色素を抜き、幾工程もかけて純度の高い赤色色素を取り出します。
実はベニバナの花の色は黄色です。ベニバナの色素は99%が水溶性の黄色で、赤の色素は1%しかありません。

紅色にするには花を摘んですぐに水にさらして乾燥させ、これを何度も繰り返すと紅色になります。
ベニバナの花には、水に溶けやすい黄色の色素サフロールイエローと
水に溶けにくい紅色の色素カルタミンが混在しており、水にさらすことによって分離するのです。

紅花から抽出した自然の「赤」を、玉虫の「紅」にまで昇華させた匠の「技」。それこそが紅の魅力を語ります。
気の遠くなるような行程を経て、丹精込めて仕上げた紅は、赤色の反対色に近い玉虫色の輝きを放ちます。
この輝きは良質な紅の証。

黄金色の紅花が玉虫色に変わる神秘は、今なお私達の心を魅了し、時を越えて女性を美しく彩ります。
本物の「紅」が伝統の技術を継承し続け、人々の暮らしを彩り続けるように、
私たちカフェダイニング紅屋では、そんな「紅」の匠の製法技術を基本姿勢に掲げ、
食文化の新たな価値の創造に努めてまいります。

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